螺旋回廊について #
螺旋回廊は2000年1月14日にruf(ルーフ)というウィル(現在のウィルプラス)のエロゲブランドから発売されていますが、開発は君が望む永遠、マブラヴで有名なage(アージュ)が担当したそうです。
今のWillplusのエロゲのラインナップからはかけ離れたテイストの作品です。
このゲームはネットでよく名前を見るのでファンは多いと思います。
Windows98/Me/2000/XP/Vista DVDソフト螺旋回廊 [復刻版]
購入を考えている方は🔗螺旋回廊 復刻版と通常版の違いをご覧ください。
主な登場人物 #
主人公(佐伯 祐司) #
主人公は大学の助教授。 専攻は心理学。
年齢は30歳ぐらい。 青森出身。
未だに(ゲーム内がいつなのかは分からないが)ワープロを愛用していて新しく購入したパソコンをほったらかしにしてしまっているアナログな主人公。
最近は禁煙に挑戦しているが、反動でコーヒーの消費量が増えて差し引き赤字になっている。
本人曰く、禁煙は葵くんがタバコを吸う男は嫌いということを小耳にはさんだからではない とのこと。
水代 葵 #
主人公の研究室に所属する女学生。
利き手は右利きだったが小さい頃に骨折してからは左利き。
家は高級住宅街にある立派な家。
家の人間は会社を経営しているらしい。
ブラコン。
ファミレスでお茶をすることはあっても食事をしたことはないというレベルのお嬢様。
親子丼を食べたことがない。
過去に佐伯先生にレポートを提出した際に何度も不可で突き返されて嫌いになりかけていたが、佐伯がアドバイスをしてくれたり、おすすめの文献を紹介してくれたりと、真面目に見てくれていることを感じ取ってからは好感度が上がっている。
水代 紫苑 #
葵の弟。 高校生。
美形。
姉の葵は自分のことを弟としか見ていない一方、姉に自分のことを男として見てもらいたいようだが…。
桧山 葉子 #
主人公の研究室に所属する女学生。メガネの薄幸地味っ子。
遠慮がちな性格。
一人暮らし。 地元は北海道。
葵とは大学の入試の際、大学の最寄り駅で葉子が財布に入れている受験票を確認しようとしたときにハンカチを落としてしまい、それを葵が拾って出会った。
入学以来、大学の席も近く付き合いも途絶えず葵のことは親友だと思っているがその一方で最近は暗い感情を抱いてしまうこともある。
最近はなんだか疲れているようだが…。
草薙 香乃 #
大学関係者(講師)。
専攻は主人公と同じ臨床心理学。
主人公とは仲が良く、友人である。
主人公と時々飲んだりする。
出身は葵曰く岡山。
天野 宙 #
学生。
香乃に執拗にアタックしている。
ついに無理やりしようとするが返り討ちにされてしまう。
葉子のことをお前呼びして飲み会でタバコを買いに行かせたりしている。
日比野 照子 #
女
を強調した服装をしているビッチ系女学生。
ギャル。
葉子から飲み会に誘われた際、天野が居ると聞いて嫌そうにしていたが、佐伯も参加すると聞いて手のひら返しで参加している。 天野のことは嫌いらしい。
内容&感想 #
大学の研究室で主人公が悪夢から目覚めるシーンから物語が始まる。
紫苑くんからお姉さん(葵)のホームページのアドレスだ と渡されたメモを自宅に持ち帰り、メモのURLにアクセスした主人公はEDENというサイトにたどり着きます。
掲示板の書き込みで自分も知っている都会の中の公園の小屋が監禁場所であることを知った主人公は、気になってしまい翌日小屋を訪れます。
小屋の扉を開けると、そこにあるのは昨日EDENの広場で見たレイプの写真と全く同じ光景でした。
そして主人公はゲームに巻き込まれていく。
始まりはそんな感じです。
演出が同年代の他のゲームと比べて細かい気がします。
PCの画面が付いたり消えたりする演出とか、雪が降る演出とか。
立ち絵と背景絵も魅力的ですね。
今は萌え絵が主流ですがこういった絵も良いです。
何故かわからないけど物語の序盤にファミレスで3人で食事するシーンが印象的でした。
音楽も多少時代を感じますが良いです。
ゲームの流れとしては、最初は主人公視点で物語が進んでいきます。
その次に他のキャラからの視点で同じ物語を見ていく感じです。
このゲームはその手法がハマっていて面白いです。
葵ちゃんは手作りクッキーやパソコンの勉強本を主人公にプレゼントしたりと明らかに主人公に好意を抱いていますね。(実際葵ちゃん視点をプレイするとバリバリ好意を抱いています。)
性格が明るく、心の中でも嫌味なところがなくて純粋です。
主人公の部屋には葵ちゃんからの贈り物が他にもいくつかあるようです。
こういう育ちの良いお嬢さんがめちゃくちゃになるのを見たい人ってやっぱり多いのでしょうかね。
そんな葵ちゃんも事件に巻き込まれていきます。
ある朝、家を出ると玄関の門の前に黒猫の死骸が落ちています。
念の為葵が獣医につれていくと、獣医はこれは車に惹かれたのではなくエアーガンで狙撃されて死んだと言います。
猫の耳からエアーガンの玉がでてきます。
その日から葵の携帯に非通知で頻繁に無言電話がかかってくるようになります。
間違い電話だと結論づけましたが、家に帰ると今度はFAXに裏ビデオのチラシが届いています。
その後FAXの内容は変化して
「ズットマエカラ アナタガスキデシタ。 オゲンキデスカ?」
という内容のものが届いて葵は取り乱す。
しばらくFAXは来なくなるが、夜中に卑猥な内容の電話が自宅の子機に何度もかかってくる。
耐えかねた葵は電話線を抜くが今度は携帯にかかってくる。
結局葵は一睡もできなかった。
葵ちゃんはどうなってしまうのでしょうか…!?(笑)
プレイしたことがなくてもどこかでこの画像を見たことがある人は多いでしょう。
これはゲームを終えた主人公へEDENの人たちが送ったクリスマスプレゼントです。
中には何が入っているんでしょうか…?
是非ご自身でプレイして確かめてみてください。
別ヒロインの葉子も主人公に好意を抱いています。
葉子と葵はお互い相手が先生(主人公)のことが好きなのを分かっているはずですが、それでもまだ仲が悪くはないです。
研究室にいる主人公に葉子と葵が二人揃ってお弁当を持っていってバッティングしてしまうシーンもあります。
そのシーンも後々両者の視点から見ることができるので面白いです。
犯人の一部や協力者は徐々にヒントが与えられていくので考察しながらプレイするとよりスリルがあります。
おまけ #
ゲーム内のブラウザシステム #
EDENのサイトもそうなんですが、ゲーム内で実際のブラウザのようなシステムが実装されていて、ゲーム内のサイトをブラウジングする場面があります。
面白い試みですね。
葵ちゃんのホームページもそのシステムで閲覧できる場面があります。
レトロ好きや世代の方にはこういった画面はグッときますよね。
最近のデスクトップ環境のUIは透明感があって綺麗なものが多いですが、暖かみがないような気がします。
EDENのようなコミュニティは実在する? #
EDENではないですが、最近閉鎖したので話題にしても大丈夫かなと思ったので追記(2023/12/01)。
Torで公開されていた海外の掲示板の○channelが最近閉鎖しました。
サーバー代等の寄付がなければn日後に閉鎖するみたいな警告が常時行われていたので資金の問題で閉鎖したのかもしれません。
jschan(🔗https://gitgud.io/fatchan/jschan/)を利用して運営されていたのですが、そこまでホストにお金かかるとも思えないような。
動物虐待の板が比較的活発だったそうです。
EDENのような遊びはリスクが高いのでまず行われることはないと思いますが、動物虐待系のコミュニティは探せばそこそこ見つかりますね。
日本でニュースになったかは知りませんが、🔗Global network of sadistic monkey torture exposed by BBC にあるように小猿への虐待もそのテの人たちの間で人気になっているようです。
○chに出現していたコンテンツ製作者によると、情報のリークや逮捕、リンチのリスクがあるので多くのハードコアな人たちはクローズドなコミュニティでしか活動していないようです。
ビデオを高画質で投稿しろだのフリーソフトウェア以外使うなだのと発言している人でネットリテラシーや教養のありそうな方でした。
闇(?)は深いですね。
螺旋回廊 復刻版と通常版の違い #
螺旋回廊は古めのゲームです。
復刻版は最新のOS等でも動作するように調整されているのでWindows10, 11で動作しなかったときにVirtualBox等で仮想マシンを使う等の自信がない方は復刻版を買ったほうが良いと思います。
螺旋回廊2とセットになっています。
通常版はこちらです。