動機 #
個人的な写真や動画、データのバックアップを作成したい。
NASやHDDに保存してあるが、容量の問題や普段使いのHDDをバックアップに使うのは良くない。
NASは便利だが、ローカル運用していても別のマシンがマルウェア等でファックされた場合、ローカルの他の機器も漁られるはずなのでリスクは高い。
何故ブルーレイディスクをバックアップに利用するのか #
自分でリサーチした結果、BD-Rが一番理にかなっていると考えたから。
🔗大切なデータの安全なバックアップ方法についてのまとめ BD-HTL, BD-LTH, MDISCの違いも解説
準備&環境 #
BD-R 書き込み用ドライブ #
こちらの記事で紹介したものを使用。
USB給電の1万円ぐらいのものは書き込み時の振動によるエラーなどが問題になるのでしっかりしたものを買ったほうが良い。
ブルーレイディスク(BD-R) #
BD-Rは一度しか書き込めない。RはRecordable
。
BD-RE, BD-RWは読み書きが何度かできるが、値段が若干高い上、材質が違うはずなので耐久性も変わってくると思われる。
加えて、バックアップでは再書き込みする必要がないのでBD-Rを選択した。
今回選択したBD-Rは🔗SONYのBD-R 25GB50枚入り(50BNR1VJPB4) 25GBは一層なので複数層ディスクより安定しそうだと思い、25GBにした。
🔗VerbatimのBD-R 25GB50枚入りもメジャーだが、MDISCの件(バックアップ方法のまとめ記事で解説している)で完全に信用できなくなったので購入は避けた。
録画用とデータ用は中身に違いはない。
録画用にはオトナの事情で著作権料が乗せられている分、若干高くなっている。
書き込みソフト #
自分は🔗k3b(Linux Only)を使用している。
おすすめ。
🔗Brasero(GNOME)でもいけるかもしれない。
Mac, Windowsでは特に何もインストールしなくても焼けるらしい。
書き込み後のディスクを保管するケース #
こちらの記事のものを使用。
BD-Rでデータをバックアップする際の注意点 #
劣化でデータが読み取れなくなった際、途中まで読み取れてそれ以降読み取れなくなるケースが多い。
この場合、zip, 7z, rarなどの圧縮ファイルを格納していると、数バイトの歯抜けで圧縮ファイルを展開できなくなり、全てのデータをロストしてしまう可能性がある。(もしかしたらそうではない圧縮形式もあるかもしれないが。)
従って、ファイルを圧縮せずにそのまま焼くのがベストだと考える。
そうすれば一部のファイルが読み取れなくなっても他のファイルは読み取れる可能性があるからだ。
書き込み #
ここは使用するソフトによって手順が違うので割愛する。
k3bの場合は新規データプロジェクトを作成して画面の下の方に焼きたいファイルやディレクトリをD&Dして焼けばOK。
ディレクトリは勝手に再帰的にやってくれる。
書き込み速度は遅いほうがエラーが起こりにくく、高品質になるらしい。
x1~x4ぐらいで良いと思う。
自分はx4でやっていたが今はx1で焼いている。
x1だと今回使っているドライブでは7~8mbpsぐらいの書き込み速度。
どの書き込み方法でも 書き込み後にデータをチェック みたいな機能があると思うので必ず書き込んだデータを検証しておこう。
バックアップは最低2枚同じ内容のものを焼いて別の場所で保管することをおすすめする。
複数枚焼く機能がなければ一枚焼いた後にクローン機能を使えば良い。
クローンの書き込み後チェックも忘れずに。
k3bの場合は焼く枚数を指定できる。
一枚焼き終わったら自動でエジェクトされて新しいディスクを入れると次の書き込みが始まる。
書き込んだディスクの保管 #
高温、低温、光、高湿度を避けて保管する必要がある。
重みで保護層が時間をかけて僅かに変形したりするので平積みは厳禁。
CD, DVD用の収納ケースは布の目が荒くて保護層の薄いBDには適していないので専用の物を利用しよう。
できれば個別に保管できるケースが良いが高い。
BDに焼いてから3~8年ほど経ったら #
BDはCD、DVDに比べて、比較的新しい製品なので現実にどのくらい持つのかという情報がない。
よって、本当にデータを大切にしているのであれば、数年おきにディスクが100%読み取れることを確認してからディスクをクローンして新しいディスクでデータを保管したほうが良い。
おわり #
BDにデータを焼くとめちゃくちゃ良いビニールっぽい匂いがする。
最高だ。