雨格子の館 #
『雨格子の館』(あまごうしのやかた)は、2007年3月8日に日本一ソフトウェアから発売された推理アドベンチャーゲーム。
🔗https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E6%A0%BC%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%A4%A8
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あらすじ #
トラブルに対して「巻き込まれ体質」だと自負する以外、ごく一般的な大学生である主人公・一柳和は、予定していたバイトが中止となり車で帰宅しようとした際、嵐に遭い道に迷ってしまい、鬱蒼とした森の中に立つ「館」へと迷い込む。
とりあえず雨宿りさせてもらおうと館の入口を探していた和は、庭にある井戸の傍で死体を発見し慌ててその場を離れようとするが、次の瞬間(おそらく何者かに殴られたことによって)昏倒し、意識を失った。
館の応接間で目覚めた彼は、映画撮影の為に招集されたという、互いを台本の「役名」で呼び合う8人の役者たちと出会う。彼らの厚意により一夜の宿を借りることとなった彼だが、その夜、立て続けに不可解な出来事が起こる。
温室に置かれた猫の置物と「復讐」の文字。何者かにパンクさせられた車。謎の水音。
そして翌朝、役者の一人が死体となって発見された……。
🔗https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E6%A0%BC%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%A4%A8 より転載
感想 #
総合的に見て良い作品だと思った。
一般的な🔗VisualNovelでは背景が画像(2D絵)だが、この作品は3Dでカメラの位置を変えて移動などを表現しているのでリアリティがある。
キャラ絵、CGは安易な萌え絵でなく、舞台の雰囲気に合っている。
登場人物は全員クセが強くキャラが立っていた。
この作品は自由度が高い。
舞台を探検したり、登場人物に聞き込みしたり、ゲーム内の本を読んだりして情報を収集して、犯人を特定したり、見立て殺人を阻止するゲームなのだが、舞台の部屋もそれなりに多く、登場人物に聞き込みをする際は聞き込みキーワードがかなり多い(少なくとも20はあるはず)。
自由度が高いので関係ないキーワードや情報が多く、そのうえ行動には時間制限があるため初回プレイでは多くの人がノーマルエンド(Cランクエンド) or GameOverになると思う。
犯人を当てずっぽうに選択することはできない。
登場人物から犯人を選択したあとに、そいつを詰めることになるのだが、アリバイ表を正しく編集しておいたり、証拠に関する発言を犯人から事前に引き出しておかないと、犯人に言いくるめられてしまう。
その他にも事件の裏で本当は何が起こっているのかを理解しているかどうか確かめるような質問を犯人からされるので、それについても全て正当しなければならない。
まあこのくらいやらないと片っ端から犯人を選択するだけでクリアできてしまうので、難易度は上がるが、良い対策だと思う。
クリア時に殺人を阻止できたか、犯人を見つけられたか、犯行動機を解明できたか、犯人を説得することができたかなどの条件によってランクが変わる仕組みになっており、最高のSランクを取るのは事件の全貌を掴んでいないと確実に不可能。
しかも、登場人物との好感度システムがあり、犯人の好感度が一番高くないとSランクを取ったときに事件後に犯人からの手紙が来ないので回収が面倒。(Sは取ったがそちらは諦めた)
一度でクリアするというよりは、リトライして徐々に全貌を理解してクリアする感じのゲームだろう。
先程も言ったとおり、自由度が高すぎるので最初のプレイでは何を聞き込めば良いのか分からず、次々と登場人物が殺されていきそれを止めることができなかった。
2週目で殺人を阻止する方法は分かったがそこからSランクを取るまでが鬼長かった。
ただ、ミステリー的な意味でシナリオは穴が少ないし、犯人がなかなか分からなくておもしろかった。
自分は主人公に一番近い人間が最初からずっと犯人だと思っていたが違った。
不穏なBGMと舞台の雰囲気による不気味さ、怖さも楽しめた。
夜中にプレイすることが多かったのでマジで怖かった。
VisualNovelに興味のある方や推理モノが好きな方はプレイしてみてはどうだろうか?