動機 #
専用の種芋から育てないと病気になるといった情報、記述がネットに多かったので自分で検証してみることにした。
食用のもので普通に育つならもう少し力を入れて栽培しようと考えていた。
どのくらい手を抜いても育つのかというのにも関心があった。
土を掘って植えた(3~4月頃) #
粘土質でかなり硬い土のため、掘るのに苦労した。
普通もっと掘るらしいがきついので浅めで妥協。
粘土質の痩せた(?)土でもじゃがいもは育つのかどうかというのも気になっていた。
土はこんな感じ。
じゃがいもは植える前に半分に切って、断面が腐らないように乾燥させて灰や石灰などをつけてから植えるのが普通らしいが、俺はlazyだったのでまるまる一つずつ合計5,6個土の中にそのまま放置することにした。
2週間~1ヶ月ぐらい経っても芽が出てこなかったのでもう諦めていたところで地表に芽が出てきた。
初めてみたので思っていたより濃くて暗い緑色できれいだと思った。
放置 #
水やりだけたまにして放置していたら順調に大きくなってきた。
葉に乗っている変な幼虫みたいなやつはてんとう虫の幼虫。
多いときは20匹はいたと思う。
最初に見つけたときは害を及ぼすのではないかと思い怒りに身を任せて火で炙り数匹処刑したが、その後調べると種類にもよるが葉を食べずにアブラムシなどの害虫を食べてくれる幼虫もいるようで、見た感じ葉は食べられていなかったので放置することにした。
動画 #
更に大きくなる(5月) #
気温が高くなり、日光が厳しくなってきたが問題なさそうだった。
花も咲いてきた。
収穫(6月) #
葉が黄色くなったと思ったらすぐに枯れた。
ネットの情報によると、ここまで枯れると収穫時期はすでに始まっているようなので急いで収穫した。
土を掘ると、最初は100円玉ぐらいの直径のじゃがいもしか出てこなくて、やはり痩せた土ではこのくらいが限界かと嘆いたが、更に周りを掘るとより大きなものがいくつか出てきた。
収穫も土が硬かったのでそれなりにきつかった。
掘り起こした後はとりあえず飯を食って休憩した。
じゃがいもは収穫後に表面を乾燥させないと腐ってしまうらしいので、すぐに食べる分を数個取り除いて残りは乾燥させることにした。
太陽に当てると緑色に変色して毒素が生成されて食べられなくなるので乾燥させる必要がある。
乾燥時や保管時に日光に当てるのは良くないらしいので、除湿機を小さな部屋に設置して閉じ込めて乾燥させた。
除湿機の風を直当てするか扇風機を使って風を当てると乾燥がはやい。
食えるかどうか検証する #
ここでの食えるの定義は食べても直ちに体に悪影響がでないかどうかだ。
乾燥させずにとっておいたものを収穫当日の深夜に調理して食べることにした。
まず水で洗う。
一つは土の中にいる何らかの幼虫か虫に食われたのか、闇金ウシジマくんの頭を撃たれた鳶田のようになっていた。
引用: 闇金ウシジマくん 371話 ヤクザくん⑱
🔗https://youtu.be/vuRozi4DTMk?si=rlnU9WSWOgghtso2&t=54
その部分は切り落とした。
切って茹でたり焼いたりした。
ひとつだけレンチンもした。
後日
結果 #
腹を壊すこともなく普通に食えた。
味はじゃがいもを長い間食っていなかったので多少濃い気がした。
少なくとも悪くはないだろう。
情報 #
次に栽培するとき用に情報を残しておく。
- 植えてから2~3ヶ月ぐらいで収穫できる(数えてないが動画の日付を元に)
- 葉が黄色くなって枯れてきたら収穫が近い
遅れすぎると腐ったりする
感想 #
土を耕すのがかなり辛く思ったより時間がかかった。
地表に芽がでてきたり、徐々に大きくなっていく過程が育ててる感を演出してくれるので、独特な喜びを感じた。
じゃがいもの栽培自体は水をやるだけで良かったので簡単だと感じた。
病気のリスクまで考えると難しいのかもしれないが。
後述するが、次もなにか植えようと思った。
次はどうするか #
それなりに育つことが分かったので次はもっと多く植えようと考えたのだが、どうやらじゃがいもは調べた限りでは連作障害がそれなりに起こるらしい。
連作することによって土壌の成分などが偏ってしまい、それが原因で病気になりやすくなるらしい。
連作障害を回避するために一度じゃがいもを育てたところで違うものを育ててローテーションする輪作という手法があるとのことなので、今回じゃがいもを植えたところにはなにか別のものを植えようと思う。
作業の手間と摂取できるエネルギー量を考えるとじゃがいもがベストな作物なので、連作したいが病気になったら発狂してしまうのでおとなしく連作する。
夏にじゃがいもを植える場合は地域にもよるが、7~8月中旬あたりに植えるようなので8月中旬までに畑を拡張しなければならない。
めちゃくちゃ硬い土を鍬(くわ)で耕すと親指の付け根が筋肉痛になる。
春~夏の晴れているときに畑を耕すのはめちゃくちゃ暑くて危険なので朝方や夜などにちまちまやっておくことをおすすめする。
ベランダなどで袋でじゃがいもを栽培したり、プランターで唐辛子やミニトマト、オクラ、ナスなども手軽に栽培することができるので、興味のある方やこの記事を読んでやってみたいと思った方は自身で試してみてはどうだろうか?
俺のおすすめは、先程述べた理由でやはりじゃがいもだ。
もちろん、食べられる植物だけでなく、ペヨーテなどの幻覚成分を含むが栽培は合法な植物を育ててうっかり誤飲してしまうのもまたひとつの人生だろう。
おまけ #
実はじゃがいもを植えたあとに更に畑を少しだけ拡張したので、唐辛子とオクラも植えてみた。
唐辛子は赤くなった小さいのをひとつだけ食ってみたがほとんど辛味を感じなかった。
品種の問題かもしくは乾燥させないと辛くないのかもしれない。
もっと大きいものを2つ摘んで一つを生で食べたら食べたのを後悔するレベルで口が痛くなってかなりきつかった。
サドンデスソースが冷蔵庫に眠っており、たまにカレーなどに入れて食べているがそちらより断然きつかった。
中国の激辛即席春雨でも死にかけたことがあるが、口内の痛みに関してはそちらのほうがまだましだった。
純粋なpainだ。
これ以上辛い思いはしたくない。
生で食うのはやめて料理に適量入れてみようと思う。
追記: 刻んで料理に加えたらかなり辛味が弱くなった。
生食を試みるならば覚悟しておいたほうが良い。