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a | c and b | c implies ab | cd where d = gcd(a, b)

··657 文字·2 分·
数学
著者
gf
目次

定理
#

\( a, b, c \in \mathbb{Z}\)について\(a | c \land b | c \implies ab | c d\) where \(d = gcd(a, b)\)

証明
#

仮定より、 \(a | c \implies \exists x \in \mathbb{Z}: c = ax \) \(b | c \implies \exists y \in \mathbb{Z}: c = by \) である。(\(|\)の定義そのもの)

\(d = gcd(a,b)\)なので、 \(\exists a’ \in \mathbb{Z}: a = a’d\)、 \(\exists b’ \in \mathbb{Z}: b = b’d\) がなりたち、かつ、\(gcd(a’, b’)=1\)である。


いま、\(ab | cd\)の\(ab\)について、\(ab = (a’d)(b’d)=d^{2}a’b’\)である。

これに対して、\(cd\)をうまく変形して\(ab | cd\)であることを示していく。


\(cd\)の\(c\)に着目すると、\(c = ax, c=by\)、\(a=a’d, b=b’d\)より、\(c = a’dx, c= b’dy\)と、\(c\)が2通りに表される。

\(c\)は\(a’d, b’d\)の公倍数であることがわかる。
よって、\(c\)は\(lcm(a’d,b’d)\)の倍数である。

\(gcd(p,q) \cdot lcm(p,q)=pq\)なので1、 $$ lcm(a’d, b’d)=\frac{(a’d)(b’d)}{gcd(a’d,b’d)} \\ = \frac{d^{2}a’b’}{d} \\ = da’b' $$

であり、\(c\)はある\(t \in \mathbb{Z}\)で\(c=(da’b’)t\)と表される。


\(ab=d^{2}a’b’, cd = (d^{2}a’b’)t \)より、 \(ab t = cd\)という関係を得るので\(ab | cd\)が示される。


  1. \(gcd(a,b) \cdot lcm(a,b)=ab\)について 🔗別記事 ↩︎

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